ドラクエⅡ考察~旅の扉の謎

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 今回は早い段階でリクエストがありながら、なかなかまとまらなかった旅の扉についての考察である。
 正直“わからない”がその理由だった。
 感じた疑問と断片的な情報、それを元に立てた仮説。それらのピースを集め、組み合わせることで“旅の扉”の謎に迫りたい。

【情報】旅の扉MAP
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【疑問】旅の扉は一般的に使われているのか?
【疑問】旅の扉はその存在を知られているのか?
【疑問】旅の扉は誰が作ったのか?

 自然発生した現象かもしれないが、それを元に誰かが作ったのかもしれない。もし後者なら作った目的も考察出来るだろう。どちらにしろ旅の扉は物理的な距離を一瞬にしてゼロにしてしまうとんでもないシロモノだ。周囲を囲み、金の扉で封印しているものも少なくはない。当然の考えだろう。

【仮説】旅の扉は国が管理している重要機密
 金の鍵で封印されている旅の扉は“ローレシア南の祠”“ローラの門”“ムーンブルク西の祠”“ルプガナ北の祠”以上4カ所である。位置的にも国や町が厳重に管理している様子がうかがえる。しかし逆に新たな疑問も生じる。

【疑問】封印されていない旅の扉が存在するが?
 該当するのは“ローレシア城内~ザハン”“デルコンダル城内”“ベラヌール北の祠”“聖なる祠”“炎の祠”
 炎の祠は人の来なそうな孤島なのでまあいいだろう。それでも壁で囲まれて、“炎の祠”と呼ばれている。
 ベラヌールも強い魔物が徘徊する奥地なのでセーフか。
 聖なる祠の老人が守っているのはロトの兜であり旅の扉ではない。
 問題は城の人が簡単に出入り出来る場所にあるローレシアとデルコンダルである。城内とはいえ重要機密を無造作に放置しているようだ。大丈夫なのか?

【情報】旅の扉ネットワーク
 『ローラの門』『ムーンブルク』『ルプガナ』『アレフガルド』『ベラヌール』
 ベラヌール北の祠や炎の祠を経由してこれらの地域を結ぶ重要なネットワークが存在している。
 ラダトーム~ベラヌール間は金の鍵不要かつ徒歩で移動出来る。ムーンブルク、ローラの門、ルプガナを旅の扉ネットワークを使って移動するには金の鍵が必要。
【仮説】旅の扉ネットワークは移動手段の一つとして確立している。
 ただしローレシア、サマルトリア、ムーンブルク、ルプガナでは一部の人間しか利用出来ない。王族などが国同士の会見の時などに利用しているのだろうか?逆に解放されているアレフガルド~ベラヌール間では民間利用されているのだろうか?
 
【情報】ローレシア~デルコンダル
 ローレシア側は金の鍵で封印しているのに対しデルコンダル側は城の廊下に無造作に放置されている。弱小国ローレシアが荒くれの国デルコンダルとの交流を避けたがってるように見える。
【疑問】デルコンダル城内の旅の扉は無造作過ぎるのだが?
 まだ理由は分からないので後述。
【情報】ベラヌール~ロンダルキア南
画像 さすがに危険地帯ロンダルキアにつながる旅の扉は教会の裏に隠し、鉄格子とバリアで守るという厳重さ。しかもこの旅の扉の存在を知る男を鉄格子&バリアで囲む念には念を入れたトップシークレット。







【情報】ローレシア~ザハン
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 無造作に放置された旅の扉その2。特に封印される事はなくザハンの隣島につながっている。もうひとつ分かることは“この世界の人間は旅の扉の存在を認識している”ということ。祠を作ったり金の鍵で封印したりする時点で存在を認識されてる事は確定なのだが、この台詞からは存在が認識された上で“旅の扉”と名付けられていることが確定である。ただしローレシア城内の人間がローレシア王子に教えていることである。旅の扉の存在が一般に知られているものかどうかは確定していない。
【疑問】ザハン~ローレシアの交流は無いのか?
 この旅の扉は特に封印されていない。ローレシアから行くぶ分には『わあ、遠くの島に来たぞ!あっ、隣の島に町が見える!』で終わってしまうことだが、ザハンから見ればそうではない。ザハンは漁師町だ。隣の島に上陸することは容易であり、特に隠されても封印されてもいない旅の扉を通ってローレシアに行くことも簡単な筈である。しかしローレシアにはザハンの影響は皆無だし、船を手に入れて辿りついたザハンでもローレシアとそこへ行ける祠についての情報は皆無である。旅の扉でローレシアに行ける事を知っていれば、長く危険な漁以外の稼ぐ手段があるはずなのだ。
【疑問】このローレシア~ザハン間の旅の扉は存在を認識されていないのでは?

【疑問】実際に王子たち以外で旅の扉を使っている人間はいないのか?

画像 ベラヌールで出会うこの兵士。どこの兵士だろうか?可能性が高いのはローレシアかサマルトリアだろう。どうやってここまで来たのだろうか?自前の船ではないだろうが交易に使われている船に同乗したのかもしれない。しかしそれでは時間がかかるし王子たちを先回りして情報を得るにはもっと早い交通手段が必要だ。
【仮説】旅の扉ネットワークを使ったのかもしれない。
 入り口はローラの門だろうか。王子たちに大事な情報を伝える為には重要機密である旅の扉を使う許可が下りても何ら不思議は無い。いや、不思議はある。この兵士に金の鍵で封印された旅の扉を使わせたのなら、何故王子にはローラの門の旅の扉を使わせなかったのか?いや、封印を解かずとも旅の扉を使う方法はある。アレフガルド→→炎の祠→ベラヌールなら可能だろう。直接ローラの門からよりは遠いが海路よりはずっと早い。
 もっとおかしな点がある。それはこの兵士の情報である『炎の祠に太陽の紋章がある。』そう、通り道なのである。ローラの門→ベラヌールルートでも炎の祠に寄り道するのは簡単である。自分で取ってこいって話だ。
 やはり旅の扉ではなく海路でここまで来たのだろうか?

【情報】聖なる祠の旅の扉はⅠの時代には無かった。
 これが何を意味しているかというと、新しく開通した旅の扉が確実に存在するということ。そして旅の扉には新しい物と古い物が存在する。新しいか古いかという観点から見れば何か分かるかもしれない。
【仮説】聖なる祠
 開通した時点でどっちが入り口でどっちが出口だろうか?この聖なる祠~炎の祠ルートは元々炎の祠で生まれた旅の扉が聖なる祠につながったのではないだろうか。炎の祠には他にこれより古いと思われる旅の扉があるので逆よりは可能性が高い。
 炎の祠は旅の扉が発生しやすい場所なのだろう。ベラヌール北も同様である。

【仮説】ローレシアで生まれた旅の扉
 ローレシア城内とデルコンダル城内の旅の扉は新しく生まれたばかりの旅の扉なのだろう。入口は多分どちらもローレシア側。ローラの門の旅の扉を研究して作ったのがローレシア城内の物と南の祠の物なのかもしれない。そういえばローラの門とローレシア南の祠の老人二人は兄弟である。旅の扉の研究をしているのかもしれない。ローレシア南の祠で生まれた旅の扉はデルコンダルの城内につながっていた。さぞやビックリしただろう。大慌てで封印を施したとしても不思議ではない。

【疑問】なぜ無造作に放置されるのか?
 それにしてもデルコンダルとザハンの旅の扉の気付かれなさは異常である。それに旅の扉についての情報をくれるのはローレシア城の老人とベラヌールの囚人のみである。それ以外には旅の扉を利用しているという痕跡は無い。こんな便利な物なのに…
【仮説】旅の扉は誰にでも見えるものではない。
 存在しているのに認識していないのは“見えない”からではないのか?見えない、認識出来ないのでは使うことも出来ない。そういうことである。
 そうなるとベラヌールの囚人はロンダルキアにつながる旅の扉を認識出来る、言いかえるならトップシークレットを知っているために捕えられたのだろう。
 ローレシア城の老人は案外傍にある旅の扉が見えていない可能性もある。

【仮説】王子たちには見えている!
 そして誰でも旅の扉を見るためのアイテムがあるのでは?
 そう、例えば眼鏡状のものとかゴーグルのようなものとか…

 以上、旅の扉について分かっている事やそこから考察した仮説を挙げてみた。他に気付いたことや新たな説が生まれたらまたブログで取り上げてみたい。

この記事へのコメント

kirey_bee
2011年05月09日 18:12
旅の扉はまだまだ謎が多いですね。
自然発生と言うよりも、魔法研究の際に偶然発見されたのかもしれないし
あまり利用されてないのは、何かしらの事故が多発したのかもしれない
ロトの血をひく者だけがなぜか事故に合わず自由に使えるのも、何か理由があるのかもしれない・・
あらた
2013年02月09日 22:38
旅の扉は上の世界から来たカミの教会勢力からもたらされた物でしょうかね。
ベラヌールとロンダルキアへの旅の扉を管理していたのは明らかに教会側ですし。ローレシアの旅の扉の技術は教会勢力から伝わったのだと思います。
togege
2013年02月09日 22:52
>あらたさん
旅の扉というオーバーテクノロジーを管理し、活用している勢力の中で確実なのは教会とローレシアですね。他はどうなんでしょうかね?逆の意味で確実なのはデルコンダル。城内に裸の旅の扉があるのに気づいてないっぽいです。
教会とローレシアの関係はこの先踏み込んで書くつもりです。
クマ
2022年02月27日 13:15
風俗店に通う為じゃないの??

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